「柳樂亭ジャズ放談」を視る
別件でベルサンには行けなかったので、ustで視聴。
2013年3月17日(日)柳樂亭ジャズ放談・ワニ三匹がジャズを解放する!!
自分用に、見ながら箇条書きでメモを。
≪前半≫
・伝説の店「コンボ」。ジョージ川口、秋吉敏子、高柳昌行、大橋巨泉(年齢詐称)、ハンプトン・ホーズ(馬)。
・渡米後の秋吉敏子への批判。相倉「秋吉さんは誇り高い人」「ある意味では可愛らしい」。
・守安祥太郎。受付:植木等。吉田「〇〇っぽい、というところがない」。村井「鬼気迫るスピード感」。相倉「会ってみると全然鬼気迫らない」。
・ジーン・クルーパーの影響の大きさ。コピーバンドが大量に。相倉「どうやってアメリカに認めてもらうか、という時代」。
・アート・ブレイキー来日。ファンキージャズブームの渦中にモードの衝撃。
→誤用が横行。モードジャズの正しい理解とガッツ石松をもたらした秋吉敏子。
≪後半≫
・オーネットの位置。相倉「よく分からないままに変なことを始めた」。ドルフィーとの違い→意図的かどうか。
・バークレー。基本的に西洋音楽の理念によって分析しているという問題。
→ハーモロディクス理論という言い訳。
・吉田:演奏家の立場で書かれたドルフィー論が少ないこと。
・ドルフィーをめぐるK田氏との論争。評論家は新しい物を「良い物だ」と無理してほめる傾向。好きでもないのに無理して理解しようとすること。
→村井「今でも、色んなことやってるミュージシャンの、自分が気に入っていると
ころを「ここが本質だ」と言う人はいますよ。T島さんとかそうじゃないですか」
・吉田:ドルフィーの功績は、サックスプレイヤーに「こういう音を出していいんだ」と思わせたこと。
・ジョン・ケージ。「沈黙の音楽」の誤解。4分33秒と0分00秒。真面目に実験音楽をやること。
・新世紀音楽研究所への参加。引き込まれ型のオルグ。
・富樫vs山下の内実。策士相倉久人。騙すようにナベサダをピットインへ。
・コルトレーン来日時のMC。アンコールを打ち切る司会の名人。
・新宿文化の結節点、触媒としての相倉久人。「気が付いたらそうなっていた」。
・「荒野のダッチワイフ」とチャパカ組曲の失敗。「毛の生えた拳銃」。
・ジャズからの離脱。「時代が変わった」。
先日取り上げた相倉久人『至高の日本ジャズ全史』を補完するような内容でした。非常に面白かったのですが、本には載っていない、もう少し踏み込んだ話も聞きたかったところ。
次回はジャコ特集になるのでしょうか。正直ジャコ・パストリアスにはさほど興味を持ってこなかったので、どういう話になるのか楽しみです。
- 作者: 相倉久人
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2012/12/14
- メディア: 新書
- 購入: 1人 クリック: 25回
- この商品を含むブログ (11件) を見る