たぶん思ったことあんまりまちがってない

ジャズ アルバム紹介やライブの感想など 

Hannibal Marvin Peterson / Hannibal In Berlin

最近いわゆる「ジャズ」っぽいものを取り上げてなかったので。

 

ハンニバル・イン・ベルリン

ハンニバル・イン・ベルリン

こういう音楽を、頭をからっぽにして聴く時の快楽は何物にも代えがたいと思います。冒頭からとびっきり熱く、最後まで駆け抜けていくライブ盤です。ハンニバルはもちろん、ジョージ・アダムスも最高。

行きつけのジャズ喫茶のマスターなんかに聞く限りでは、こういう熱いジャズが人気を得ていた時代もあった(マウント・フジにドン・ピューレンカルテットが出ていたり)ようですが、1989年生まれの私には実感がありません。この世代のミュージシャンの音楽って、CDは復刻・再販されないものが多く、評論的にも無視されているように思うのですが、どうなんでしょうか。

 

ちなみに、私の持っている日本盤では1曲目の「The 23rd Psalm」が「賛美歌第23番」と訳されていますが、これは「詩篇23篇」と訳すべきではないかと思います。旧約聖書の中に詩を集めた「詩篇」という書物があるのですが、その23番目の詩である23篇は、詩篇の中でもっとも親しまれている詩の一つです。参考までに、下に口語訳聖書の詩篇23篇を。

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主はわたしの牧者であって、わたしには乏しいことがない。

主はわたしを緑の牧場に伏させ、いこいのみぎわに伴われる。

主はわたしの魂をいきかえらせ、み名のためにわたしを正しい道に導かれる。

たといわたしは死の陰の谷を歩むとも、わざわいを恐れません。あなたがわたしと共におられるからです。あなたのむちと、あなたのつえはわたしを慰めます。

あなたはわたしの敵の前で、わたしの前に宴を設け、わたしのこうべに油をそそがれる。わたしの杯はあふれます。

わたしの生きているかぎりは必ず恵みといつくしみとが伴うでしょう。わたしはとこしえに主の宮に住むでしょう。

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ハンニバルがクリスチャンかどうかは分かりませんが、この詩をイメージして作曲した可能性は高いと思います。演奏から受けるイメージは、「緑の牧場」「いこいのみぎわ」というより、「燃え盛るマグマ」「吹きすさぶ風」と言った感じですが(笑)

http://www.youtube.com/watch?v=pOV_omIXj58