たぶん思ったことあんまりまちがってない

ジャズ アルバム紹介やライブの感想など 

The Thing @ピットイン

北欧からの楽団X。

 

2013年5月22日(水)The Thing@新宿ピットイン

Mats Gustaffson(Bs,Ts)、 Ingebrigt Håker Flaten(B)、Paal Nilssen-Love(Ds)

 

昨夜は待ちこがれていたThe Thingのライブを観にピットインへ。昨日は早朝から交換留学で私の研究室に来ている留学生(奇しくもスウェーデン人。マッツのことはまったく知らないと言っていましたが・笑)の論文の校正、週末にある発表のためのレジュメ作成、昼からバイトとあわただしく過ごしており、疲労と寝不足のコンボで体調があまり良くなかったのですが、そんなのは全部吹き飛んでいきました。

マッツの音、やはりデカい!ヤバい!地の底から這いあがるように、体をくねらせつつ叫び、吠え、唸り、哭き、爆発し、炸裂し・・・。バリトンはもちろん、テナーもすんばらしかった。2ndセット後半の特殊奏法を駆使したテナー無伴奏ソロには鳥肌立ちっぱなしでした。

ニルセン・ラブのドラムは、生で観るのは三度目でしたが、相変わらず笑けてくるくらい凄まじい。何なんでしょう、この人(ちなみに、終演後にマーク・ラパポートさんが「飽きれたお知らせ」としてアナウンスしていましたが、ここ最近数か月に一回のペースで来日しているニルセン・ラブ、何と9月にまた来日するらしいです)。

そして、個人的にこの日一番感動したのがフラーテンのベースでした。ウッドベースもエレベも、アンプリファイしていることを大いに活用した演奏。猛烈なピチカートによる攻撃的なプレイも圧倒的だし、アルコも超カッコイイ。The Thingは三位一体というか、誰が欠けても成り立たないと思うのですが、昨夜は特にフラーテンの存在の大きさを再認識したのでありました。

演奏した曲目は・・・すみません、私の知識不足でリストアップはできないです。マッツのMCによると、The ExとかCato Salsa Experienceの曲などをやっていたっぽいです。その他、分かる範囲だと、コルトレーンの「India」とかドナルド・アイラーの「Our Prayer」、ロリンズの「Alfie's Theme」など。全部分かる人がいたら教えてください。

 

いやー、楽しかった。興奮した。感動した。お客さんも満員でしたし、著名なミュージシャンが何人もいました。日本のミュージシャンとの共演を観たい気持ちも少しありましたが、今回は2セットがっつりThe Thingだけを堪能できて、めちゃくちゃ良かった。今までCDのみで聴いていたバンドの演奏を生で聴くという経験は、やはり何ものにも代えがたいですね。企画してくださった関係者の方々に心から感謝。

 

≪参考動画≫


The Thing (Mats Gustafsson et al) /Vortex/London ...