たぶん思ったことあんまりまちがってない

ジャズ アルバム紹介やライブの感想など 

FME Underground

Cinc、Fire Room、FJF、Double Tandem、FME、Free Fall、Sound In Action Trio、Sonore、DKV Trio、Steelwool Trio、Triple Play、Spaceways Incoporated、Side A。

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FME - Underground(okka, 2004)

Ken Vandermark(Reeds)、Nate McBride(B)、Pall Nilssen-Love(Ds)

 

気づけば最近ヴァンダーマークを取り上げていませんでしたが、相変わらず聴きまくっています。冒頭に挙げた謎の文字列は、全部ヴァンダーマークが関わっているトリオのグループ名です。他にもまだまだあるはずです。

本作は、そんなトリオだらけのヴァンダーマークのアルバムの中で、最近のお気に入りです。それぞれ「Part1(For Joe Mcphee)」、「Part2(For Paul Lytton)」、「Part3(For Joe Morris)」、「Part4(For Peter Börtzmann)」と名付けられた全4曲、73分。メンバーはおなじみのネイト・マクブライド、ポール・ニルセン・ラブ。

こーれがカッコイイのなんの。こういう言い方が正しいか分かりませんが、誤魔化し無し、直球ど真ん中のフリージャズです。実は、個人的な好みとしてはこういったトリオよりも管が2~3人以上入っているものの方が好きなのですが、もうそんなことはどうでも良いです。説明不要、問答無用のカッコよさ。

前にも書いたかもしれませんが、初対面の人に趣味を聞かれるとき、「ジャズを聴くのが好きなんです」と言うと、8割くらいの人に「お洒落ですね」と言われてきました。そういう人たちに問いたい。このFMEは「お洒落」ですか?私はそうは思いませんが、FMEの演奏は私にとってこれ以上ないほどに「ジャズ」です。いや、もうそういうジャンルの区別も無視して良いでしょう。とにかくこれが好きな人とは、「同志」として固い握手を交わしたい。そういう作品です。

 

 

≪関連動画≫


DKV trio 12.28.11.mov - YouTube

FMEの動画は見つからなかったので、同様にカッコよすぎるDKV trioを。中盤からのバリトン、たまらん…。短いフレーズを反復しながらぐんぐん昇り詰めていくこの感じ、大好きなのです。”D”と”K”も当然のように素晴らしい。