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たぶん思ったことあんまりまちがってない

ジャズ アルバム紹介やライブの感想など 

John Butcher@横浜エアジン

ライブ John Butcher

そこにあったのは、純粋に超カッコイイ音楽でした。

 

2013年8月11日 John Butcher@横浜エアジン

John Butcher(Ts, Ss)

※Pearl Alexander(B)さんも出演予定でしたが、落雷による京王線運休のため出演取りやめとのこと。

 

初めての横浜エアジン、行ってきました。東京西部在住の私にとって、横浜エアジンや稲毛キャンディは「いつも気になっているけど遠くて行けない」場所なのですが、今日は開演時間が少し早目だったので、念願かなって行くことができました。とても良い雰囲気のお店でした。

そこで観てきたのが、ジョン・ブッチャーのソロ。フリージャズや即興演奏が好きな方なら知らない人はいないでしょうが、今回のジャパンツアーのHPの紹介文をコピペしておきましょう。

 

テナー&ソプラノ・サクソフォン奏者。1954年、イギリス、ブライトン生まれ。元々は理論物理学者でもあったが、1982年に学界を離れて以降、フリー・インプロヴィゼーションに焦点を当てた活動を続けている。Butcher / Durrant / Russell、Spontaneous Music Ensemble、ポルヴェクセル、AMM などに参加。主な共演者には、デレク・ベイリー、フレッド・フリス、ジェリー・ヘミングウェイ、ロードリ・デイヴィス、鈴木昭男大友良英、中村としまる、クリスチャン・マークレー、オッキュン・リー、マシュー・シップ等が挙げられる。クリシェを退け、奏法の拡張を重ねて、独自の<声>を獲得した類い稀なサックス奏者であり、併せて、フィードバックや多重録音、サイトスペシフィックな演奏に取り組むなど、その探求はとどまる所を知らない。(http://jazzandnow.hatenablog.com/entry/2013/07/17/170126より)

 

こんな方のサックス無伴奏ソロの演奏を観てきたわけなのですが、これがとんでもない音楽体験でした。

テナーサックス、ソプラノサックスから出るありえない音の数々に、あたかも”脳が揺れる”とでも言うような感覚を覚えました。特にソプラノでの循環呼吸を駆使した演奏は、頭の中に直接響いてくるみたいで異常に気持ち良かった。

驚異的なテクニック(マウスピースを外して延々と循環呼吸したり、スラップタンギングがバッキバキに鳴りまくっていたり)が多彩に展開されることに圧倒されるのですが、それらが大道芸的に特殊奏法を並べ立てるだけに終わっているのではなく、ある種の「秩序」を感じるというか、音楽的な必然性があって用いられているように思えました(時折足でリズムを取っていたのが印象的でした)。これはいわゆる一つの「歌心」ってやつなのかもしれませんが、何にせよ即興演奏に付きまといがちな難解さや退屈さとは無縁な、純粋に超カッコイイ「音楽」が演奏されていたのだと思います。こんな素晴らしい演奏を、目の前で生音で聴く(見る)ことができて、本当に幸せでした。

私はどちらも行けないのですが、8月13日に明大前キッド・アイラック・アート・ホール、14日に稲毛キャンディでの演奏が予定されています。首都圏在住の音楽ファンの方は観に行くことを激しくおススメします。

 

<参考動画>


John Butcher solo saxophone, live at Gunther ...


John Butcher @ Bohman Brothers Fest 2009, BAC ...

動画や音源では伝わらない部分が非常に多いので、ぜひ生で。しかしパールさんとの共演が見られなかったのは本当に残念…。