たぶん思ったことあんまりまちがってない

ジャズ アルバム紹介やライブの感想など 

Carlo Actis Dato Quartet / Delhi Mambo

来日中のトリスタン・ホンジンガーもサミュエル・ブレイザーも見に行くことができず、横浜ジャズプロムナードにも行けなくて哀しみを背負っているのですが、午前中に聴いていたこれがとても良いのです。

 

DELHI MAMBO

DELHI MAMBO

 

 

聴いたら危険!ジャズ入門』でも「世界一楽しいフリージャズ」として紹介されていた、Carlo Actiis Datoの98年録音のアルバム。ピアノレス2管カルテットで、 リーダーのCarlo Actiis Datoはテナー、バリトンバスクラの持ち替え、Piero Ponzoという人がアルトと各種クラリネットの持ち替えという編成です。

イタリアのジャズ状況については恥ずかしながらまったくと言っていいほど知らない(ジャンニ・バッソとかピエラヌンツィくらい?)のですが、このCarlo Actiis Datoという人、超カッコイイのです。高い演奏技術(他のメンバーも上手い。特に、アルトの人、全然知らなかったけどすごく良い)はもちろん、作曲もアレンジも素晴らしい。そして何より楽しい!ラテン系っぽい明るさと祝祭感、アグレッシブさなどが見事なバランスで調和していると思います。バリトンの音色もたまらなく気持ちいいし、いやあ、世の中すごい人がいるもんです。

ちなみに、Amazonの内容紹介には「オーネットやドルフィー、最近のデビット・マレイにも通じる」なんて書いてありますが、個人的にはどれもピンと来ません(笑)。強いて言うならば、同じラテン系ということで安直にガトー・バルビエリを連想したりもするのですが、梅津和時さんが近いのでは。まあ、「〇〇に似ている」とかいうことはそれ自体さほど意味を持たないでしょうし、「この人ならでは」という個性がきちんと確立されていて素晴らしいと思います。ググってみたら何とヴァンダーマークとの共演もあるらしく、個人的に要チェックです。

 

 

≪参考動画≫


Salsangò - Actis Dato quartet - YouTube

この記事で取り上げたのと同じメンツによるライブ。

 


Carlo Actis Dato - live in Tokyo - 9/8(encore ...

何度も来日しているようです。実にどうでも良いことなのですが、"live in Tokyo"とあるけれど、バーバー富士って上尾(埼玉県)だったような・・・。