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たぶん思ったことあんまりまちがってない

ジャズ アルバム紹介やライブの感想など 

いーぐる連続講演 ESP特集(解説:須藤輝、吉田隆一)

奇人変人大集合の巻。

 

2013年10月26日(土)いーぐる連続講演・ESP特集@四谷いーぐる

解説:須藤輝(フリーライター/編集者)、吉田隆一(バリトンサックス奏者)

 

16時開始だったのですが、別件で17時20分頃まで御茶ノ水にいまして、17時40分くらいから参加してきました。アイラーの「スピリチュアル・ユニティ」などで知られるレーベルESP-disk'の音源を、上記2名の解説を交えつつ聴くというイベント。

配布されたセットリストを見ると、前半はアイラー、New York Art Quartet、ジュゼッピ・ローガンなどのESP初期の名作から始まって、フランク・ライト、マリオン・ブラウンなどをかけたようです(飛ばしたのもあったみたいですが)。私が到着した時にはMarzette Wattsをかけていて、続いてパティ・ウォータースの大学ツアーの音源をかけたあたりで小休止。

後半はガトー・バルビエリやウィレム・ブロイカー参加作などの「非アメリカもの」をいくつか聴いて、その後はアシッド・フォーク、謎ヨーデル、ジャンキーの悪ふざけ音源などの奇盤、珍盤、怪作、迷作地獄。色んな意味で酷すぎる作品の数々に唖然。

 


The Godz - White Cat Heat - YouTube

たとえば↑こんなのがかかりました。何を思ってこれを作ったのか、本当に謎。いーぐるの立派なオーディオセットでこんなものを聴いてみんなでゲラゲラ笑ってる状況も謎すぎ。

 

終盤にかかった曲はどれもイカれたものばかりで、解説のお二人は何度も(たぶん愛情をたっぷりこめて)「ゴミ」と言っていましたが、最高に酷かったですね。録音の経緯からして、「公演の噴水の近くで演奏していた奇人をスカウトした」とか、めちゃくちゃな話が多くて面白かった。

こういうのを日常的に長時間聴いていたら自分がおかしくなってしまいそうな気がしますが、たまに聴く分にはとても良い。私は思春期にみうらじゅん伊集院光石野卓球などによって珍妙なもの、ダメなもの、くだらないものを楽しむ精神を植え付けられてしまっているので、こういうのは大好物です。普段の音楽聴取経験の中で無意識に醸成している権威主義的な見方や、「これが正しい」「良い音楽とはこういうものだ」といった固定観念をぶち壊してくれるのも爽快。

 

こういったトーク企画、いーぐるやベルサンで続けてやってくれると本当に嬉しいです。レーベルなら「BYG actuel特集」とか「Black Saint / Soul Note特集」なんかどうでしょうか。「ロフトジャズ特集」「AACM特集」なんかも誰かやってくれないかなあ。このあたり、あまりに語られてなさすぎるし、再評価すべきものがたくさんあると思うのですが・・・。

 

 

 

≪関連動画≫


Peter Lemer Quintet - In The Out (1966) - YouTub

「これはカッコイイ!」と思ったのが、このPeter Lemerの作品(今日かかったのは別の曲でしたが)。バリトンは若かりし頃のジョン・サーマン

 


ESP Disk Live Performance by Giuseppi Logan ...

ESPの公式チャンネルから。比較的最近のジュゼッピ・ローガンの演奏です。ドラムはペットボトル人間のデイブ・ミラー。

 


The Fugs - Kill For Peace - YouTube

終盤にはこれも。妙に耳に残りますね。パーソネルにスタッフのエリック・ゲイル(G)だとかチャック・レイニー(B)、バーナード・パーディー(Ds)の名前もあるのですが、いったいどんな人脈なんでしょうか・・・。