Sax Ruins / Blimmguass
Dommuneでの阿部薫特集を受けて、阿部薫について何か書こうかと思ったのですが、「阿部薫の作品には好きなものも多いが、阿部を神格化する(左翼)知識人・文化人がクソうざい」くらいしか言いたいことがないと気付いたのでやめました。
その代わりと言ってはアレですが、今日取り上げたいのがこれ。吉田達也(Ds)、小埜涼子(As, Ss, Bs, Ts, Fl)のユニット、Sax Ruinsの新譜です。ゲストとして吉田隆一(Bs)が2曲参加。
各種サックスやフルートの多重録音とドラムによる作品で、イメージとしては昨年出た小埜さんの傑作『Undine』収録のタルカスに近いのですが、曲が吉田達也さんの複雑怪奇なオリジナルになっています。情報量がきわめて多いので、正直ずっと聴いていると疲れるところもなくはないのですが、とてもカッコイイ。閃光が駆け抜けていくような小埜さんのアルトとハードな吉田さんのドラムは相性バッチリだと思います。多重録音のアレンジも面白い。
ちなみに、今日はなってるハウスでガトス・ミーティングのライブを観てきたのですが(最高でした。「回想」で久々に鳥肌立ちました)、物販でこのアルバム売ってました。定価2300円のところ2000円になっていて、前日にdisk unionで定価で買ったことをちょっとだけ後悔しちゃったりして。
≪参考動画など≫
Ruins sax in Isreal 1 - YouTube
youtubeにライブ映像がたくさんあげられています。
レーベルのサウンドクラウドに試聴用音源がupされていました。