渋オケ@ピットイン
昨日、大学での試験監督のバイトの合間にジャズ喫茶に寄ったら渋谷毅・菊地雅章の『タンデム』がかかりまして、「また渋谷さんのライブ行きたいなあ」という気持ちがふつふつと湧いてきました。で、渋谷さんのブログを見たら、なんとピットインで渋オケのライブがあるではありませんか。渋オケはできるだけ見に行くように決めていたのにチェックし忘れていたのですが、たまたま気づいた幸運に感謝。バイト終わりにピットインに足を運びました。
2014年1月23日(木)渋谷毅オーケストラ
渋谷毅(Pf)、松風鉱一(Bs, As, Fl)、峰厚介(Ts)、津上研太(As, Ss)、石渡明廣(Gt)、上村勝正(B)、外山明(Dr)
トラ:纐纈雅代(As)、青木タイセイ(Tb)
松本治さんが体調不良とのことで、トロンボーンは青木タイセイさん。青木さんは20時10分過ぎくらいに到着して、数分後にはステージに上がってました。さすがです。松本さんがいつもソロを取るエリントンの「Sonet for Sister Kate」とかどうするんだろうと思っていたら、選曲は以下のようになりました。
<1stセット>
Slide Slip(石渡明廣)
Ballad(石渡明廣)
Reactionary Tango(カーラ・ブレイ)
Three Views of a Secret(ジャコ・パストリアス)
Brother(林栄一)
<2ndセット>
もはや違う街(石渡明廣)
What Masa Is…(松風鉱一)
Ondo(石渡明廣)
Chelsea Bridge(ビリー・ストレイホーン)
Aita's Country Life(松風鉱一)
Soon I Will Be Done(トラディショナル)
(アンコール)
Lotus Blossom(ビリー・ストレイホーン)
ここ数年はできるだけ観に行くようにしているのですが、エリントンの「Such Sweet Thunder」と「Sonet for Sister Kate」をやらなかったのは初めてじゃないかと思います。そして、渋谷さんも「5~6年振り?」とおっしゃってましたが、「What Masa Is…」と「Ondo」も初めて生で聴きました。
2人代打が入っていたり、最近やってない曲を2曲やったりしていましたが、渋オケはどう転んでも渋オケでした。相変わらず素晴らしすぎる。新しいことをやるわけではないのに、不思議がたくさん詰まっているからか、何度観ても感動してしまうのです。よくよく考えると9人編成で3人アルトがいるって時点でどうかしてる気もしますね。それに、強烈に個性的なメンバーのプレイにはいつも唸ってしまいます。昨日は、いつもながら惚れ惚れしてしまう峰さんのテナーと、band of Edenで共演している纐纈雅代さんを煽りまくる外山明さんが特に印象に残りました。
そしてアンコール、渋谷さんのソロでの「Lotus Blossom」は胸に沁みました。ああ、生きてて良かった。。。
≪関連動画など≫
以前ガトスミーティングのライブに行った時、林栄一さんがMCで「すごい作曲家」として、「セロニアス・モンク、フランク・ザッパ、石渡明廣。あとエルメート・パスコアール」とおっしゃってました。
渋オケの今のところの最新作。出たのは10年前ですが。