たぶん思ったことあんまりまちがってない

ジャズ アルバム紹介やライブの感想など 

Audio One / The Midwest School

カード決済(海外通販)は浪費の恐れがあるので自分の中で禁忌としていたんですが、メンツと選曲を知ったら欲望を抑えられず…。

 

 

501 - CD Digipak 4-panel 2 notched pockets

Jason Adasiewicz(Vib), Jeb Bishop(Tb), Josh Berman(Cor), Tim Daisy(Dr), Nick Mazzarella(As), Jen Paulson(Va), Dave Rempis(Saxophones), Ken Vandermark(Reeds), Mars Williams(Reeds)

 

最愛のマルチリード奏者ケン・ヴァンダーマークの新バンド。ライナーによると、昨年リリースされた『Impressions of Po Music』のプロジェクト(ジョー・マクフィーの作曲作品の再構築)などがきっかけとなって生まれたシカゴベースのアンサンブルとのこと。

私が食指を動かされた最大の理由は、マーズ・ウィリアムズの参加でした。NRGアンサンブルや初期のVandermark 5でヴァンダーマークとよく共演していたマーズですが、2000年代以降のヴァンダーマークの作品にはほとんど参加してないのでは?この人のアルトはめちゃくちゃ好きなので、2人の共演作というだけでテンションはガン上がり。

選曲も私の好みど真ん中です。ヘンフィルの「The Hard Blues」にアートアンサンブル・オブ・シカゴの「Theme De Yoyo」!


1. C by Julius Hemphill – 6:42
2. The Hard Blues / Skin 1 by Julius Hemphill  – 13:58
3. 6C by Anthony Braxton  – 9:04
4. Keep Right on Playing Through the Mirror Over the Water by Henry Threadgill  – 14:15
5. Theme De Yoyo by Art Ensemble of Chicago – 10:39

 

ヴァンダーマークが影響を受けた1960年代後期~1970年代のシカゴのAACM、セントルイスのBAGのミュージシャンの作品を取り上げるというのがこのバンドのコンセプトのようです。ちなみに、本作と同時発売の『An International Report』では、ヴァンダーマークが彼らに捧げたオリジナルを演奏していますが、こちらは未聴。

 

そんなこんなで事前の期待値が上がりまくっていたのですが、実際に聴いてみると、うーん、ちょっと物足りないかなという感じ。各人のソロはやはり素晴らしく、マーズやレンピスなど超カッコイイんですが、ヴィブラフォンとヴィオラはあんまり効果的じゃないような…。このバンド、まだまだ良くなる予感はありますので、今後の作品に期待してます。

 

 

≪関連動画≫ 

本作に収録されたのとは別のライブのようです。そういえばヴァンダーマークはSpaceways Incでもこの曲のカバーをやっていました。

 

 

同じサックス陣でこんなグループもやっているようです。ニック・マッツァレラと言う人のことはよく知らなかったのですが、youtubeでいくつか映像を見た限りでは、とてもイイ。

ちなみに、ヴァンダーマークの公式HPに彼のバンド一覧が掲載されていて、各バンド名の横に「活動中(Active)」「活動停止(Inactive)」「休止中(On Hiatus)」という表記があるのですが、このバンドは(Active)になってました。そのうち音源出したりするのかな?