たぶん思ったことあんまりまちがってない

ジャズ アルバム紹介やライブの感想など 

dj sniff、ダウトミュージックを斬る

結構前に買っていたけど記事化のタイミングを逃していたシリーズその2。

 

 

dj sniff、ダウトミュージックを斬る。

dj sniff、ダウトミュージックを斬る。

 

 


Liquefaction / 液状化 by dj sniff - YouTube

 

信頼と安心のレーベル、ダウトミュージックの音源を素材にしたターンテーブル演奏の作品。レコ発で購入して以来、ちょくちょくと聴き続けていますが、イイ感じです。

広瀬淳二、マッツ・グスタフソン、simといった素材の「強さ」がよく分かります。マッツの音(息を含む)などは、どう転んでもカッコイイ。ダウトミュージックはcleanfeedなどと並んで好きなレーベルなのですが、そのカタログの中から、演奏スタイルに合った素材を適切にチョイスされていると思いました。

こうした既存の音源の解体・再構築ものに伴いがちなポストモダン臭」のようなものがないのもイイですね。アイディア・コンセプトに重点を置いているものって、不要な批評性が先に立っちゃうことがあると思うんですよ。でも、そういうアイディアの面白さで勝負するような作品は、「ネタ」が割れてしまえばそれで終わりなので、2~3回聴けば「もういいや」ってなっちゃうわけです。この作品はちゃんと出音そのものがカッコイイので、飽きずに楽しんでいます。

スパデラでのレコ発ライブも素晴らしかった。ダウトの音源を使った演奏もしていましたが、「simってこういう環境で聴くとすごく映えるんだなあ」とか新発見もあり。香港在住の方らしいので、日本でライブをする機会はあまり多くないのかもしれませんが、ぜひまた観に行きたいです。

 

 

≪関連動画≫


dj sniff - Experimental Turntablism - Interview and ...

英語ですがインタビュー映像が。演奏方法を解説していて、すごく面白い。

 

 

ソロだけでなく、他の演奏家との共演も。