Joe Mcphee & Chris Corsano / Under A Double Moon
アナログ盤限定のようです(mp3ファイルのDLコードも入ってました)。
Joe Mcphee(As, Ss, Tp)、Chris Corsano(Dr)
ジョー・マクフィーとクリス・コルサーノのデュオを聴きました。2010年のライブ録音。A面に2曲、B面に3曲収録されていますが、おそらくインプロで1ステージやった音源をトラック分けしたものですね。A面・B面と切れ目なく演奏が続いていて、最後に拍手が入っています。
クリス・コルサーノは、坂田明さんの「ちからもち ちかもらち」関連の音源しか持っていないのですが、かねてからyoutubeで色々と演奏を観てすごいドラマーだなと思っていました。
Chris Corsano "Famously Short Arms" - YouTube
すさまじいソロ。初めて観たときはぶったまげました。
ジョー・マクフィーは、今年75歳になった重鎮。一度来日したときに(去年だったかな?ピアノのホーヴァル・ヴィークも一緒に来てました)観に行ったのですが、「テナーからこんなイイ音が出るのか!」と、こちらもぶったまげたのでした。
そんな2人のデュオですが、なかなかイイ感じです。ひたすらパワー勝負でぶつかり合うといったタイプの演奏ではなく、静かに音を積み重ねるようなシーンも割と多いですね。妙に哀愁のようなものを漂わせるフレーズ(ブルース感と言っても良いのかもしれません)が随所に飛び出すのは、マクフィーならでは。B面の後半、「For Giuseppi Logan」と題された(!)トラック、マクフィーが執拗に繰り返すフレーズとコルサーノのドラムの絡みがとてもカッコイイ。
Joe McPhee/Chris Corsano - Duo - Carreau du ...
最近のライブ映像。マクフィーに関してはテナーの方が圧倒的に好きなのですが、アルトもなかなか。
本作と同じマクフィーとドラムのデュオである、Joe Mcphee & Paal Nilssen-Love『Tomorrow Came Today』と聴き比べるのも面白いかもしれません。ちなみに、ポール・ニルセン・ラヴとコルサーノは、ほぼ同い年だったりします。
<おまけ(クリス・コルサーノ関連動画)>
VIRGINIA GENTA & CHRIS CORSANO live in ...
イタリアのサックス奏者とのデュオ。めっちゃくちゃカッコイイ。続きが聴きたい…。
Chris Corsano & Mats Gustafsson (Live ...
こちらはマッツ・グスタフソンとのデュオ。これまたすんばらしい。