たぶん思ったことあんまりまちがってない

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Ken Vandermark & Paal Nilssen-Love@稲毛CANDY

片道2時間近くかけて行った甲斐がありました。

 

 

2014年12月8日Ken Vandermark & Paal Nilssen-Love@稲毛CANDY

Ken Paal 2012120708

Ken Vandermark(Ts, Bs, Cl), Paal Nilssen-Love(Dr)

 

 

念願のヴァンダーマーク来日公演が日曜日から始まったのですが、色々とやるべきことが溜まっていまして、火曜日のピットインだけ行こうと思っていました。しかし、ピットインはゲスト入りのセッション。やはり2人だけの演奏を生音で観ておきたいと思いまして、強引に予定を調整し、急きょ稲毛キャンディに行ってきました。

ずっと行きたいと願っていた稲毛キャンディ、とても良いお店でした。外観も内装も洒落ていて(壁掛けのレコードに何とレオ・キュイパーズ「Heavy Days Are Here Again」が!)、決して広くはありませんがアットホームな雰囲気。来ていたお客さんの半分以上は常連客っぽい感じで、店の御主人と親しげに会話していました(終演後には私にも気さくに話しかけてくれました)。

そんなお店で、KV&PNLの2人も開演前はリラックスムードでしたが、1部が始まると最初からフルスロットル。当たり前ですが、KVのテナーがいつもCD等で聴いている音そのもので、思わず顔がほころびました。あの倍音たっぷりのイイ音でグイグイ攻めてきます。PNLも的確にKVに反応しながら突っ走っていき、2人でどんどん高みに上っていく。た、たまりません。中盤、KVがサックスのキーのカチャカチャ音や声を混ぜながらじっくり吹きまくるシーンもカッコよかった。この2人、決してパワー一辺倒ではないんですよね。後半はKVがテナーからバリトンに持ち替え(こちらも超イイ音)、計30~40分くらいデュオで演奏し切って1部終了。

2部は、KVのソロ、PNLのソロ、最後にデュオという構成でした。PNLのソロも素晴らしかったのですが、ぶっ飛んだのがKVのクラリネットでのソロ。高音域で思いっきりガンガン攻めまくっていて、脳内に直接ビリビリ響いてくる感覚が。以前エアジンで観たジョン・ブッチャーのソプラノサックスでのソロを思い出しました。Free Fallその他でKVのクラリネットは何度も聴いていたはずですが、予想外の素晴らしさ。あんなどエライ音が出るとは…。最後のデュオは直球勝負、フリージャズ的な興奮と快楽に満ち満ちた演奏で終了。

無理を押して観に行って本当に良かった。明日(というか日付変わったので今日)以降も、東京、名古屋、大阪、神戸、福岡とツアーは続きます。KV&PNLファンの人はもちろん、未聴の人にもおススメです。

 

 


Paal Nilssen-Love & Ken Vandermark @ Inage ...

2年前の来日時のキャンディでの演奏。昨日と今日のキャンディでの演奏はレコーディングしていたそうですが、いずれどこかから出るのかな?

 

 

ちなみに、やはり物販で2人のデュオのボックス売ってました(DKVのボックスはなし)。6000円だったかな?送料考えると通販よりお得かも。私はもうCatalyctic Soundで注文しちゃってたので、「Lightning Over Water」というレコード3枚組を5000円で購入。さらに余談ですが、ヴァンダーマークとネイト・ウーリーのデュオも出るらしく…。どんどん懐具合が寂しくなります(苦笑)。