ジョン・ルイスくん(23)との邂逅
別に大したネタでもないのですが、「ジョン・ルイスくん(23)」という字面が妙におかしくて。
John Lewis(P)
私はクリスチャンなのですが、私が通っている教会にジョン・ルイスくんという神学生がやってきました。日本で牧師を目指す彼は、コロラド出身の23歳、日本語も堪能な長身のナイスガイです。これだけだと単に同姓同名ってだけの話なんですが、なんとジョンくんはアメリカにいた頃に音楽学校でジャズギターを習っていたとのこと!そのことを聞いて、「君と同じ名前のピアニストが好きなんだけど、知ってる?」と聞いてみたところ、残念ながら知らないようでした…。続けて、どんなジャズが好きか聞いてみたら、「ビバップ」との答えが。「ビバップはvocabularyがあって、会話できるのが面白い」そうです。なるほど。
私が「僕はフリージャズが好きなんだよね」と言うと、「フリージャズは全然わからないけど、いろいろ聴いてみたい」と言うので、「今度時間に余裕があるときに、ジャズを聴く会をやろう!」と約束しました。ギター入りのものを中心に、日本のものとかいろいろ一緒に聴いてみようと思ってまして、彼がどんな反応をするか楽しみにしてます。ちなみに、「演奏する方が好きでミュージシャンの名前などには詳しくない」というジョンくんの口から出たジャズメンの名前は、チャーリー・パーカー、ウェス・モンゴメリー、ジム・ホール、クリス・ポッター、カート・ローゼンウィンケルなどでした。アメリカ時代に周りでどんなのが流行っていたかとか、そういうことも聞いてみようかなと思ってます。
そんな駄話のついでに、最近お気に入りのジョン・ルイス作品『Evolution』を紹介してしまおうかと。1999年のライブ録音。2001年に亡くなってますから、最晩年ですね(当時78歳)。「Afternoon in Paris」や「Two Degrees East, Three Degrees West」といったオリジナルと、スタンダードが半々くらい。
John Lewis Solo Piano 1999 ~ Afternoon In Paris ...
どのトラックもすごく良い。終始淡々と弾いてますが、濃密なジョン・ルイス世界(Wonderful World of Jazz)が広がっています。スガダイローさんをして、「彼はちょっと変態ですね、あの人はなんか異様な空気が流れていた」と言わしめる独特さ。大谷能生さんも「ジョン・ルイスはヤバい」ということを色んなところで言ってますよね。
John Lewis - Django Live 2000 - YouTube
亡くなる前年、モントルーでのライブ映像。超カッコイイ。「Django」は『Evolution』にも収録されています。
MJQとかバッハやってるやつなんかには全然興味が湧かないのですが、これはほんとに好きですね。オーネットやマンゲルスドルフを発掘した(?)人でもありますし、実は相当変わった感性を持っていたのではないかと。彼の魅力に気付いたのはここ1~2年くらいのことなので聴いていない作品も多く、少しずつ集めていこうと思っています。