Paul Bley, Evan Parker & Barre Phillips / Sankt Gerold
あれから一週間。
Paul Bley(P), Evan Parker(Ts, Ss), Barre Phillips(B)
先日、行きつけのジャズ喫茶で「エヴァン・パーカー観てきたんですよ」という話をしたところ、マスターが↓のCDをかけてくれました。
その場では一部を聴いただけなのですが、これが恐ろしくかっこよくて。 その後、御茶ノ水のユニオンで同メンバーによる『Sankt Gerold』を発見したので、即座に購入した次第。
先日の記事でも書いたように、土取・ウィリアム・エヴァンのトリオはどこか噛み合わないような印象があったのですが、このポール・ブレイ&バール・フィリップスとエヴァンの組み合わせは、相性バッチリなのでは。それぞれに強烈すぎるくらい強烈な個性を持った3人が、しっかりと1つのサウンドを作り上げているように感じます。
実を言うと、ブレイのピアノは変態的に美しすぎて苦手意識も多少あったのですが、改めて聴くとやはり凄まじいですね。これをきっかけにブレイのソロ作『Open, to love』なんかを久々に引っ張り出してみたら、これが恐ろしく独特な世界が構築されていて。このブレイのピアノが、エヴァンのサックスが持つある種のクールネスと合っているように思うのです。バール・フィリップスのベースも多彩で実に美しく、かっちょよく(弓弾きが特に素晴らしい!)、これは良いトリオだなと。『Time Will Tell』の方も早く入手したいなと思っています。
≪試聴用音源≫