たぶん思ったことあんまりまちがってない

ジャズ アルバム紹介やライブの感想など 

梅津=原田デュオ / ダンケ

これはもう、好みど真ん中。

 

 

ダンケ   (紙ジャケット仕様)

ダンケ (紙ジャケット仕様)

 

梅津和時(As, Bcl, Vo), 原田依幸(P, Bcl, Vo) 

 

 

LP版を御茶ノ水のユニオンで購入。A面に1980年ドナウエッシンゲン音楽祭出演時のライブ録音、B面に同年帰国後のスタジオ録音が入っています。ドナウエッシンゲンって、アーチー・シェップコルトレーン追悼演奏をやったあれですね。本作のライナーノートによると、1980年は梅津=原田デュオの他に、富樫雅彦山本邦山佐藤允彦国仲勝男といった日本人ミュージシャンが出演したそうです。

A面1曲目、セシル・テイラー・マナー(?)のフリーなピアノで始まり、「おお、これはすごいぞ」とか思っていたら、アルトがギュルギュルとすんごい音で飛び出してきて、観客からも拍手とどよめきが。個人的には明るい演奏の印象が強い梅津さんですが、ここではかなりアグレッシブに攻めていて、めちゃくちゃカッコイイ。A面2曲目では謎の合唱があったり、アンコールで演奏された3曲目では客席を練り歩いているようだったり、ドイツでのライブでも"中央線ジャズ"感が。

振り返ってみると、自分がフリージャズやインプロにハマっていくきっかけは"中央線ジャズ"だったような気がしています。STERUSSのリリックに日本語ラップは何でも聴いた、NASやJeruより俺に響いた」というのがありましたが、まさにそういう感じで、マイルスやコルトレーンより、林栄一が、片山広明が、松風鉱一が、不破大輔が、渋谷毅が、明田川荘之が、石渡明廣が、加藤崇之が、「俺に響いた」んですよね。いや、マイルスもコルトレーンも好きなんですが。

何にせよ、本作は頭を空っぽにして身をゆだねるだけでも気持ち良いし、カッコイイし、かなり好みです。手元の梅津作品、原田作品の中でも上位かも。オススメです。

 

 

 

デュオの映像が見つからなかったので、とりあえず生向委を。

 

 

「白い三日月」ってもう10年くらい前だったかな。 今聴くとちょっと青臭いけど、好きです。