梅津=原田デュオ / ダンケ
これはもう、好みど真ん中。
- アーティスト: 原田依幸梅津和時,梅津和時,原田依幸
- 出版社/メーカー: P-JAZZ
- 発売日: 2004/02/18
- メディア: CD
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梅津和時(As, Bcl, Vo), 原田依幸(P, Bcl, Vo)
LP版を御茶ノ水のユニオンで購入。A面に1980年ドナウエッシンゲン音楽祭出演時のライブ録音、B面に同年帰国後のスタジオ録音が入っています。ドナウエッシンゲンって、アーチー・シェップがコルトレーン追悼演奏をやったあれですね。本作のライナーノートによると、1980年は梅津=原田デュオの他に、富樫雅彦、山本邦山、佐藤允彦、国仲勝男といった日本人ミュージシャンが出演したそうです。
A面1曲目、セシル・テイラー・マナー(?)のフリーなピアノで始まり、「おお、これはすごいぞ」とか思っていたら、アルトがギュルギュルとすんごい音で飛び出してきて、観客からも拍手とどよめきが。個人的には明るい演奏の印象が強い梅津さんですが、ここではかなりアグレッシブに攻めていて、めちゃくちゃカッコイイ。A面2曲目では謎の合唱があったり、アンコールで演奏された3曲目では客席を練り歩いているようだったり、ドイツでのライブでも"中央線ジャズ"感が。
振り返ってみると、自分がフリージャズやインプロにハマっていくきっかけは"中央線ジャズ"だったような気がしています。STERUSSのリリックに「日本語ラップは何でも聴いた、NASやJeruより俺に響いた」というのがありましたが、まさにそういう感じで、マイルスやコルトレーンより、林栄一が、片山広明が、松風鉱一が、不破大輔が、渋谷毅が、明田川荘之が、石渡明廣が、加藤崇之が、「俺に響いた」んですよね。いや、マイルスもコルトレーンも好きなんですが。
何にせよ、本作は頭を空っぽにして身をゆだねるだけでも気持ち良いし、カッコイイし、かなり好みです。手元の梅津作品、原田作品の中でも上位かも。オススメです。
デュオの映像が見つからなかったので、とりあえず生向委を。
「白い三日月」ってもう10年くらい前だったかな。 今聴くとちょっと青臭いけど、好きです。