Virginia Genta, Dag Stiberg, Jon Wesseltoft, David Vanzan / DET KRITISKE PUNKT
前回更新から大分間が空いてしまいましたが、なんとか生きています。
Det Kritiske Punkt [12 inch Analog]
- アーティスト: Virginia Genta,Dag Stiberg,Jon Wesseltoft
- 出版社/メーカー: Feeding Tube
- 発売日: 2015/08/21
- メディア: LP Record
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Virginia Genta(Ts, Melodica, Wood Flute), Dag Stiberg(As, Khaen), Jon Wesseltoft(Gt, Electronics), David Vanzan(Dr, Per)
いくつか大事な締め切りを抱えていまして、ここしばらくはクッソ忙しく、ブログを更新する余裕がありませんでした。四谷いーぐるでのblacksheep『+ -Beast-』試聴会に行って吉田隆一さんと少しカマシ・ワシントンの話をしたこととか、The Thing with 今井和雄、坂田明がめちゃくそかっこよかったこととか、記事化しようと思ってたことはいくつかあったんですけどね…。まだまだ2月までは忙しい日々が続くのですが、とりあえず今回取り上げる作品だけは今年中に紹介しておきたいと思いまして。
イタリアのVirginia Genta、David VanzanとノルウェーのDag Stiberg、Jon Wesseltoftの4人(全員正確な発音がわからない 笑)によるパワー系ゴリゴリのフリージャズ/ノイズです。基本的に嵐のような轟音がずっと続くんですが、鈍重な感じはなく、LP両面の最後まで興奮状態が維持されるのが素晴らしい。心地よくノイズに身を委ねることができて、無駄に頭使う必要がないのがサイコーですね。癒されます。
…とはいえ、ただ無軌道にデタラメやってるだけでもなく、それなりに演奏者間のやり取りや変化があるし、何よりVirginia Gentaの音の説得力がハンパないです。何年か前に↓の動画を観て惚れ込んでいたんですが、この人めちゃくちゃイイ。
VIRGINIA GENTA & CHRIS CORSANO live in Lisbon, August 2008
何度見てもカッコイイ。サックスを上下に振りながら吹く姿もアツい。
個人的に音一発でやられちゃうっていうサックス奏者が何人かいるんですが(広瀬淳二、一時期のアーチー・シェップ、ガトー・バルビエリ等)、この人もその1人です。ちなみに、ググっていたらこの人に対するメールインタビューを発見して(前半、後半)、その中で「阿部薫に少し似ている」という話が出てたんですが、そんなに似てないというか、アプローチはだいぶ違うような気がします(しかしこのインタビュー、イタリアのフリージャズ事情なんかも話されていて実に興味深いです)。
彼女のHPを見ると、結構たくさん作品出しているし、ヨーロッパや北米でツアーもやってるみたいです。しかし、LPやカセットでのリリースが多く、日本では流通していないものばかり。何とかして来日してくれたら、物販で色々買い漁りたいんだけどなあ…。本作もLPのみのリリースで、しかも150枚限定のようですが、今ならAmazon等で簡単に購入できますので、この手のフリージャズやノイズ、インプロが好きな方はぜひ。オススメです!!
≪参考動画≫
JOOKLO DUO @ Philadelphia, April 4, 2014 (1)
この2人は長年「Jooklo」という言葉を入れたユニットを色々やっているようです。youtubeにはプリペアドピアノを弾いている動画なんかも。
Maranata @ SuperDeluxe - March 2009
ノルウェーの2人の来日ライブの映像。ドラムはにせんねんもんだいの人。動画の投稿者はLasse Marhaug本人なのかな?