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たぶん思ったことあんまりまちがってない

ジャズ アルバム紹介やライブの感想など 

solos vol.2 "BLOW"

先日の茶箱でついに購入。

 

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(ジャケット表)

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(ジャケット裏)

 

チューバ奏者の高岡大祐さんのコンピレーション。管楽器奏者15人の無伴奏ソロが約5分ずつ収録されています。音源についての説明は、高岡さんのブログの文が分かりやすいので、以下にコピペします。

 

録音された音源はサイズを調整するに止め、無編集、非多重録音、無加工のままである。極小音量の口腔内の震えから、電気的に拡張されたフィードバック、独自の特殊奏法、録音場所特有の反響や環境ノイズなどが含まれたそれぞれの録音は、非常に個性的で、それぞれの演奏には全く違うものからどこか共通するアプローチも散見する。(演奏者達は、お互いの録音を聴かずに演奏している)

無伴奏の剥き出しのシンプルな「音」による表現は、多くを語る雄弁な演奏とまた違った「豊かな訥弁」ともいうべき、奇妙で味わい深い音楽性を引き出している。

(以上、高岡さんのブログより抜粋)

 

なってるハウスで行われた泉邦宏さんの録音には、ライブの客として立ち会っていました。そのとき「製作中」と聞いてから待望していましたが、ようやく入手。ここ数日ずっと聴いているのですが、期待を上回る、というよりも、期待の斜め上、下、右、左、いろんなところから刺激を受けた感じです。微細な音、耳をつんざくような音、かすかな音、”汚い”音、”美しい”音、多彩な音と15人の奏者の個性が詰まっています。

聴いている環境や聴き手の状態によって表情を変えるというか、聴くたびに発見があるように思います。家で、電車の中で、夜散歩しながら、色んな聴き方を試していますが、どれも面白い。最初はCDの曲順通りに聴いた方が良いかと思いますが、あえて曲順をシャッフルしてみるのも良いですね。また、当たり前かもしれませんが、音量によっても聴こえ方が全然違います(大音量で聴いた時は、伊藤匠さんの演奏で耳がぶっ飛びましたのでご注意ください・笑)。

こういったことから、自分の「音楽観」を問い直されるような作品だと思いました。自分が何を「音楽」と認識していて、何を「面白い」と感じているのか、改めて突きつけられたような気がします。これだけたくさんの管楽器無伴奏ソロをまとめて聴けることは少ない(特に金管楽器)でしょうし、その意味でも素晴らしい企画・作品だと思います。今のところ通販などはしていないようで、一般の流通にも乗っていないので、ライブの物販以外での入手は困難かと思いますが、激しくおススメです。