Duke Ellington Octet / At The Rainbow Grill 1967
気づくと4月に入って10日も経ってしまいました。前回の更新から目立った新譜も聴いてないので、ここ1か月くらいの間に入手した旧譜の中で気に入ったものでも紹介していこうかなと思います。第一弾はエリントン。
Cat Anderson(Tp), Lawrence Brown(Tb), Johnny Hodges(As), Paul Gonsalves(Ts), Harry Carney(Bs), Duke Ellington(Pf), John Lamb(B), Steve Little(Dr)
ニューヨークのRainbow Grillなる店での1967年のライブ録音で、CBSでラジオ放送された音源のようです。司会者による紹介と「A列車」からスタートする一連の演奏は、完璧にパッケージされた「エリントン・ベストヒットメドレー」といった趣。それぞれ3分前後の短い尺で次々と名曲が披露されていきます。オクテットという珍しい編成で、それはそれで良い演奏なんですが、この盤が素晴らしいのは、何とラジオ放送の「本番」が始まる前の演奏が収録されていること。これがめっちゃくちゃにイイです。
1曲目はエリントン御大によるピアノソロで、「Heaven」と「Le Sucrier Velour」。本番前だからか歓声どころか拍手すら起きませんが、これがたまらんのですよ。エリントンのピアノソロってなんであんなにイイんでしょうか。その次の「In A Sentimental Mood」ではポール・ゴンザルヴェスが加わり、ようやく拍手が。ここでのゴンザルヴェスがまたホントに最高で、肩の力が抜けきった余裕の演奏。はっきり言って名演です。その後も、「Azure」、「I'm Beginning To See The Light」とリラックスした演奏が続きます。そして、「Rock The Clock」の後、MCが入ってラジオ放送の本番が始まるのですが、私は本番前の演奏の方が好みですね。選曲もすごくイイ。
最近エリントン熱が再燃していて、色々聴き返したり、これまで聴き逃していたものをちょこちょこ買ったりしているのですが、その中でもこれは一聴の価値ありだと思います。おすすめ。
ポール・ゴンザルヴェス!!
Duke Ellington "All Stars" Octet - Sophisticated ...
こちらは64年ですが、動くオクテットの映像ということで。 やっぱりハリー・カーネイもイイ。