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たぶん思ったことあんまりまちがってない

ジャズ アルバム紹介やライブの感想など 

John Escreet / Sabotage and Celebration

John Escreet

こうしたコンテンポラリー・ジャズ的なものには疎いのですが、これがなかなかどうして。

 

 

Sabotage & Celebration

Sabotage & Celebration

 

John Escreet(P, Fender Rhodes), David Binney(As, Ss), Chris Potter(Ts), Matt Brewer(B), Jim Black(Dr)

With: Adam Rogers(G), Louis Cole, Genevieve Artadi, Nina Geiger(Vo), Fung Chern Hwei, Annette Homann(Vn), Hannah Levinson(Va), Mariel Roberts(Vc), Garth Stevenson(B) , Shane Endsley (Tp), Josh Roseman(Tb)

 

 

先日のエヴァン・パーカー来日時にyoroszさんに勧められて聴いた、ジョン・エスクリートのリーダー作。二管のクインテットが基本で、曲によってストリングスやギター、ヴォーカル、ブラスが入る編成です。基本のクインテットは、昨今のコンテンポラリー・ジャズ界隈で活躍している人たちを集めた豪華メンツというか、「Criss Crossからよく出している人たち」という印象。

ちょっとへヴィーなストリングスで始まり、カッチリしたフレーズをバシバシとキメる現代ジャズ的な演奏に移行したかと思うと、全員でフリーキーに暴れまわる展開も飛び出すし、ギターとフェンダーローズ入りの曲はとても爽やかだったりして、すごく多彩で面白いです。最後はヴォーカル(コーラス)や手拍子も交えつつ、ドラマチックに大きく展開しながらフェードアウト。アルバム全体で1つの作品としてよく練り上げられていて、全曲の作曲・アレンジをしたエスクリートという人は大変な才能ですね。ピアノでのソロやバッキングもすごく良いし、他の作品も聴きたくなりました。

 

<試聴用音源(ダイジェスト)>

 

 

最近は旧譜、特にエリントンばっかり毎日聴いているので(エリントンってめちゃくちゃ多作な上に超良い盤がいっぱいありまして…)、この手のコンテンポラリーものから離れていく一方だったのですが、やっぱり聴いてみると面白いものはありますよね。実を言うと、ジャズメディア等でよく紹介される現在進行形のジャズって、すごく綿密に計算されたものであるとか、"ウェルメイド"なものが多いような気がしていて(村井康司さんが「アンサンブルの時代」と呼んでいる状況?)、そういうものには興味を持ちにくかったりしています。どこかしら"ヘン"だったり、"個"が立っているものの方がどうしても好きなので。そんなわけでエスクリートの本作もメンツや出ているレーベルだけ見ると自分の興味の範疇には入らないような気がしたのですが、実際聴いてみたらこれが良かったんですよね。「先入観や偏見に縛られるべきではない」というごく当たり前のことを改めて確認し、「ぐぬぬ…コンテンポラリーものもちゃんとチェックせねば…」とか思っている今日この頃です。