「ARASHI」ジャパン・ツアー2014@新宿ピットイン
「ARASHI ジャパンツアー」で検索するとジャニーズの人気グループが出てきますが、もちろんそちらではなく。
2014年10月7日(火)「ARASHI」ジャパンツアー@新宿ピットイン
坂田明(As, Cl, Vo etc.)、ヨハン・バットリング(B)、ポール・ニルセン・ラヴ(Ds)
ノルウェーのMolde Jazz Festivalへの出演をきっかけに結成されたトリオだそうです。誰がリーダーかは分かりませんが、「言い出しっぺ」はベースのヨハン・バットリング。スウェーデンのTAPEというアンビエント系?のグループでの活動で有名な人で、フリー・ジャズ界隈でもマッツ・グスタフソンのFire!などで活躍しています。
まったりと心地良い。こういうのをやりつつ、フリージャズもやる人なわけです。
(ちなみに、以前Nacka Forumというバンドで来日したときに観に行ったことがありまして、ヨハン・バットリング自体は良かったのですが、全体としては酔っ払いのぐだぐだセッションという感じでかなり期待外れでした…。)
このトリオ、すでに「ARASHI」というCD・LPを出していて、それがめちゃくちゃ良かったので、期待に胸ふくらませてライブに行ってきました。結果、期待以上に素晴らしかったです。相変わらず化け物じみたニルセン・ラヴのドラムは笑うしかないくらいカッコイイし、坂田さんの尋常じゃないスピード感のアルト、平家物語の唸りもしびれました。前半はまさに「嵐」のごとく駆け抜けるフリージャズ直球勝負で、ど真ん中に剛速球をぶっこまれた感じ。全身の血がたぎりました。後半にはミニマル・音響的なアプローチも飛び出して、バットリングが弓弾きで大活躍。いやー、楽しかった。
<試聴音源>
音戸の舟歌! ドラムもすさまじい。
傑作。他のトラックもカッコイイです。